1 平成28年12月18日まで、預貯金は他の金銭債権(他の誰かに対してお金の支払を請求できる権利のことです)と同じように、被相続人が死亡したら当然に相続分にしたがって分割されるものと考えられていました。要は遺産分割の対象にならない財産だった…
1 現在の法律では、遺言書の全文を自分で手書きして押印しなければならない自筆証書遺言ですが、加除訂正にも厳しいルールがあります。間違えたからといって、二重線を引くだけで済むわけではありません。 2 手順としては、①遺言者が変更箇所を指示して、②…
1 遺言には、①自筆証書遺言(自分で書く遺言)、②公正証書遺言(公証役場で作る遺言)、③秘密証書遺言(自分で遺言書を作るが公証人や証人も関与する遺言)、④一般危急時遺言(死期が迫った人が緊急にする特別な遺言)、⑤伝染病隔離者遺言(伝染病で交通を…
親の遺言といっても、完璧ではなく、中には相続人間で、より良いと考えるように分けたいというニーズはあると思います。 このように、遺言と異なる遺産分割ができるかどうかですが、遺言を無視して構わない場合と、無視してはいけない(遺言のとおりにしか分…
平成30年(2018年)7月6日、民法の中の「相続法」に大きな改正がありました。 以下では、簡単に改正の内容をお伝えします(それぞれの制度についての詳細は、改めて記事を書きたいと思っています)。 1 被相続人(亡くなった方)の配偶者の自宅居住…
今日は、遺産分割に関するよくある質問に回答します。 Q1.相続人になる兄弟が3人いるけど、そのうち仲のよい2人だけで遺産をどう分けるか決めてしまってよいの? A1.ダメです。遺産分割は相続人全員で合意しなければ違法です。直接話し合うことが難…
今日は相続放棄について説明します。 ある人が死亡すると、その相続人は自分の意思とは関係なく遺産を承継することになります。 しかし、相続人の中には、遺産には借金しかないとか、他の相続人に全てを受け継いでもらえばよい(自分は管理したくない)とか…
今日は、遺言の中でも公正証書遺言を取り上げます。私は、遺言をするならまずは公正証書遺言を検討するのがよいと考えています。 遺言には、自筆証書遺言・公正証書遺言・秘密証書遺言の3種類がありますが、通常考えるのは、自筆証書遺言か公正証書遺言かと…
亡くなった方の遺産の相続人が誰になるかを説明します。 まず、亡くなった方(Aさんとします)の①配偶者(夫が亡くなったときの妻、妻が亡くなったときの夫。内縁や事実婚ではなく入籍している必要があります)が相続人になります(民法890条)。もちろ…
はじめまして。 相続インフォメーションのブログにアクセスいただき、ありがとうございます。 千葉県船橋市の弁護士、田村 誠志(たむら まさし)です。 船橋市内で「あしたば法律事務所」を経営しています。 このブログでは、遺産分割、遺言、相続放棄、遺…